第46回演奏会で遂にシューベルト交響曲全曲演奏は完結回となります。 第31回演奏会の交響曲第1番に始まり、作曲順にプログラミングをしてまいりましたが、長大な名曲グレート交響曲で締めくくりとなります。 新ベーレンライター版による繰り返しを遵守した取り組みで、徹底的にこだわった当団のグレート交響曲は第1楽章861小節、第2楽章380小節、第3楽章1276小節、第4楽章1539小節、計4056小節、演奏時間も1時間を超す、正に「天国的な長さ」を体感しながらの演奏会となることでしょう。 もう1曲、プログラムの前半は没後10年、ますます偉業への評価が高まる一方の伊福部昭「オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ」です。 マリンバ独奏には世界的に活躍するマリンビニスト小森邦彦さんをお迎えしました。 通常のマリンバよりも低音域が追加された特殊楽器を用いています。 マリンバの持つ原初的な響きと伊福部作品に共通する雄渾さが混合した曲には新しい発見があることでしょう。