お茶の水管弦楽団は、東京医科歯科大学・お茶の水女子大学を中心に都内の約100名の大学生が集まり活動しているオーケストラです。 この度、指揮に第97回でもお世話になりました今井治人先生をお招きし、第99回定期演奏会を開催する運びとなりました。 今回は19世紀の3人の音楽家の曲を演奏します。 いずれも作曲家の最晩年の傑作であり、死を目前にした彼らの深い情緒の感じられる作品となっております。 演奏会は、スメタナの代表作「我が祖国」の第1曲、故郷チェコの栄光を謳った「ヴィシェフラド」により幕を開けます。 “ロシア五人組”の1人であるボロディンの遺作交響曲第3番は、彼の音楽が持つ叙情性、民族性を多分に秘めた作品として演奏会を彩ります。 そしてチャイコフスキーによる最後の大作交響曲第6番「悲愴」では、“人生”というテーマを示唆する作曲家の悲喜哀歓を心を込めて表現します。 流れるように揺れ動く管打楽器の機敏なパッセージ、弦楽器の歌う繊細かつ情熱的なメロディーなど、巨匠の心の機微に迫る臨場感をご堪能頂けます。 お茶の水管弦楽団による、新しい明日を生きるための演奏会です。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。