【もうひとつの展覧会の絵】創立10周年記念シリーズのフィナーレは、室内オーケストラの可能性に挑戦するプログラムをお届けします。 「現代の音楽」の始まりとなった作品といわれるマルラメの詩に基づくドビュッシーによる「牧神の午後への前奏曲」。 美しい音楽をそのままにシェーンベルクが編曲した室内オーケストラ版をお楽しみ下さい。 ヴァレーズはドビュッシーとも親交のあったフランス出身、アメリカに帰化した作曲家。 1920年以降、それまでのフランスの流れを汲んだ作品を全て破棄し、先進的な作品を発表しました。 ヴェーベルンはシェーンベルクに学んだウィーンの作曲家。 12音技法による「協奏曲」はヴァレーズとは違った刺激を楽しむことが出来るでしょう。 名曲「展覧会の絵」はラヴェルによる大編成管弦楽版がよく知られていますが、今回はオーストラリアで活躍するジュリアン・ユーによる室内オーケストラ編曲版をお楽しみ下さい。