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甲南大学OB交響楽団第6回演奏会

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甲南大学OB交響楽団第6回演奏会

甲南大学OB交響楽団(以下、OB響)第6回演奏会は、「オリジナルサウンドへの挑戦」と題して、有名シンフォニー2曲を独自の配置で演奏いたします。 曲目と楽器配置両曲共通1st/2ndヴァイオリンを両翼に配置する対向配置を採用し、さらにコントラバスはウィーン・フィル方式で最後段・横一列で並べます。 各曲ごとの配置と合わせて、OB響ならではのサウンドを目指した新しい試みです。 シューベルト:未完成交響曲OB響では、未完成交響曲(以下、【未完成】)のキーワードを「叶えられない愛」「運命」「死」としています。 その理由は、【未完成】以前に「愛は裏切った(D751)」「あなたは私を愛していない(D756)」「死の音楽(D758)」という歌曲が作曲され、さらに【未完成】以後には「さすらい人幻想曲(D760)」が作曲されており、当時のシューベルトにはこれらのキーワードが渦巻いていたのではないか、と考えられるからです。 さらに、【未完成】が「未完成」のまま遺されたことに関しては諸説ありますが、ここに1つ興味深い学説があります(アーノルド・シェーリング/1938)。 シェーリングの論文では、【未完成】と同年(1822年)にシューベルト自身が書いた散文「わたしの夢」を音楽化したものが【未完成】であり、したがってこの曲は「未完成」なのではなく2つの楽章で完成している……と結論づけています。 指揮者のニコラウス・アーノンクールはこの説を採用し、ウィーン交響楽団と録音したこともあるようです。 【未完成】配置図これらのことを踏まえて、まずOB響では通常はステージ正面に配置する金管・打楽器群をあえて、左右に振り分けました。 「嵐」や「神の啓示」を示すトランペットとティンパニを下手側(客席から見て左側)に、「抗えない運命」を示すホルンやトロンボーンを上手側(同右側)に配置することで対立構造を作り出します。 また、木管楽器群はステージ中央にハーモニーのカーテンを作るために、通常の2列ではなくコントラバスの前に横一列で並ぶ配置を採用しました。 このような斬新な配置で、「求めても得られない愛への憧れ」や「苦悩と愛に引き裂かれる」といったような強烈な対比を表現し、シューベルトが思い描いていたであろう音楽にアプローチしていきます。 チャイコフスキー:交響曲第5番チャイコフスキーの交響曲第5番(以下、チャイ5)では、木管楽器を倍管編成(フルート5本・オーボエ4本・クラリネット4本・ファゴット5本)とし、金管楽器もホルン8本・トランペット4本・トロンボーン5本・テューバ1本という超豪華編成で演奏します。 金管楽器群を左右に振り分けるのは【未完成】と同じですが、チャイ5ではホルン(とティンパニ)を下手側、トランペットとトロンボーン(とテューバ)を上手側に配置し、倍管編成の木管楽器群は通常の2列でコントラバスの前に陣取ります。 チャイ5配置図一般的な配置では、後ろから鳴り響く金管楽器群の中に木管楽器群の音が溶け込んでしまいがちです。 そこで、OB響では木管の響きを埋没させることなく、強奏部でもそれぞれのセクションが独立して美しい音を保つことで、曲想が求めるままに鮮やかに対比させたいと考え、先ほどの配置を採用しました。 しかし、この配置では木管が丸裸となってしまい、「体力温存のためにここはちょっとセーブするか」といったようなテクニック(?)が通用しなくなり、木管奏者への負担が通常よりも大きくなってしまいます。 それを避け、負担を分割して少しでも「いい音」で木管楽器の音を響かせるため、倍管編成としました。 このように視覚的にも聴覚的にも圧巻のステージで、劇的なチャイコフスキーの歌を謳い上げます。


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