大塚京子（ソプラノ）大島義彰（ピアノ）♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪演奏曲目シェーンベルク作曲キャバレーソング（ブレットルリーダー）コルンゴルト作曲シェークスピアによる四つの歌op.31素朴な歌ｏｐ．９ほか♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ウィーンにユダヤ人として生まれ二つの世界大戦をくぐりぬけ時代に翻弄されながらナチスから逃れて渡ったアメリカで音楽活動を続けそこで生涯を終えたという共通点をもつシェーンベルクとコルンゴルト二人の作曲家をとりあげます。 似かよった背景持つ２人ですが、生きかたや個性があまりにも対照的なのです。 「とんがった苦労人」シェーンベルク「天才おぼっちゃん」コルンゴルト二人の作品の対比を楽しんでいただければと思っています。 ・シェーンベルクは彼の音楽が当時の保守的なウィーンの聴衆に受け入れられず一時期ベルリンへ居を移しました。 「キャバレーソング」は生活のために、キャバレー・ユーバーブレットルの座付き作曲家となった時の作品です。 時に怪しく退廃的な空気を醸し出し時にナンセンスなおふざけをはじけさせ時に色っぽい歌詞でニヤリとさせながら、チクリチクリと世相を風刺します。 ・コルンゴルトは子供のころから天才の名をほしいままに｢モーツァルトの再来｣とまで言われていました。 ２３歳の若さでオペラ｢死の都｣を書き大成功をおさめますが、アメリカに渡った後はクラシック作曲家としてよりも｢ハリウッドの映画音楽の礎を築いた作曲家」として評価されています。 彼の作品は年を追うごとにシンプルにわかりやすく大衆のためのものとなってゆきます。 ｢シェークスピアによる四つの歌」は演劇学校の生徒のために劇中の挿入歌として書かれました。 素直な伸びやかなメロディーが｢オテロ」や「お気に召すまま｣の舞台をかざったことでしょう。