「その時、私は神の声を聴いた…。 」モーツァルトの生涯を描いた映画の中で、ライバルのサリエリが、今回の演目の「グラン・パルティータ」の第3楽章の楽譜を見てつぶやきます。 モーツァルトファンならぜひ一度は聴いておきたい曲目を演奏します。 前半はピアノに三輪郁さんをお迎えし「ピアノと管楽のための五重奏曲」を、後半は指揮に室内楽の巨匠・延原武春さんをお迎えし「グラン・パルティータ」を、管楽は前・後半とも日本センチュリー交響楽団より選りすぐりの名手の皆さんでお贈りします。 特に後半の「グラン・パルティータ」はドイツ語で「大組曲」の意味で、全曲を演奏するとなると45分を超える文字通りの大曲です。 モーツァルトの中でもオペラを除けばこれ以上の大曲はないと言えます。 全曲を通しで吹き続ける管楽器奏者には難曲で、それ故めったに演奏されることのない、聴きごたえ十分の名曲です。 甘みなメロディーから躍動する快活なフレーズ、7つもの楽章ごとにテンポ、曲調が次々と変わります。 これこそまさしくモーツァルトの神髄!!皆さんにも、サリエリのように「神の声」が聴こえるでしょうか?
