出演:玉川克(チェロ)桑生美千佳(ピアノ)〜チェロの源流から近代の芸術へ〜チェロ奏者の「旧約聖書」として位置する、J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲。 バロック時代の様々が描かれているまさに金字塔的作品。 「第1番」は一挺のチェロから紡ぎだされる旋律と和音が、聴くものを音楽的な自由へと駆り立てる。 古典時代からはメンデルスゾーン/チェロ・ソナタ第1番。 均整の取れた作品ながら、随所に情熱と抒情性が溢れ出ており、ここは玉川ならではの流麗な歌に酔いしれたい。 近代作品からは、戦後間もない1949年初演のプロコフィエフ/チェロ・ソナタをチョイス。 この作品ではチェロの楽器としての機能がいっそう開花する。 そして、ピアノと一体となって様々に描き尽くされる音楽の描写は、この上なく愉快・痛快・爽快であり、聴き終えた後は心のデトックス効果さえ期待できる。
